ソウル行政裁判所、Bithumbの営業停止処分の効力を停止…規制リスクの中で一息ついた韓国第2位の取引所
ソウル行政裁判所が、暗号資産取引所Bithumb(ビッサム)に下された6ヶ月の営業停止処分の効力を停止させた。これにより、Bithumbは金融情報分析院(FIU)の制裁に対し法的争いを続ける間、正常な営業を継続できるようになった。
2026年4月30日、ソウル行政裁判所は、暗号資産取引所Bithumbに科された6ヶ月間の営業停止処分に対し、執行停止の決定を下した。今回の判決により、Bithumbは金融情報分析院(FIU)が科した制裁案に対して法的対応を続ける間、正常な営業活動を維持できるようになった。当該営業停止処分は、当初、新規加入者の暗号資産転送を制限する内容を含んでおり、取引所の運営に大きな脅威となると予想されていた。
裁判所の今回の決定は、Bithumbが規制当局の攻撃的な制裁に対抗するための一時的な防御壁を提供したものであり、市場の混乱を最小限に抑えようとする意図があると解釈される。
金融当局は2026年3月、Bithumbに対し約2,460万ドル(韓貨約340億ウォン)の過徴金とともに、一部営業停止処分を下していた。これは、Bithumbが未申告の暗号資産事業者との取引を継続するなど、マネーロンダリング防止(AML)義務に違反したという調査結果に基づく措置であった。Bithumbはこれらの制裁が過度であるとして、裁判所に効力停止の仮処分を申請し、裁判所がこれを受け入れた形だ。
規制強化の背景と665万件の違反事例
FIUの制裁案は、Bithumbが未申告の暗号資産事業者に関連した約665万件の違反事例を摘発した後に導き出された。当局は、Bithumbが顧客確認手続きや取引監視システムにおいて重大な欠陥を示したと判断した。特に、海外の未申告取引所との資産移転過程で発生した規定違反が主要な争点となり、これは韓国の暗号資産市場の透明性を損なう行為とみなされた。
- すべての暗号資産取引所に対する5分単位の資産照合確認の義務化
- 未申告の暗号資産事業者との取引に対する監視および処罰の強化
- 暗号資産利用者保護法に基づく金融当局の監督権限の拡大
今回の規制強化の決定的な引き金となったのは、2026年2月6日に発生したいわゆる「ファット・フィンガー(注文ミス)」事件であった。当時、Bithumbはプロモーションの過程でユーザーに62万ウォン相当の韓国ウォンを支給しようとしたが、システムエラーにより62万BTCを入金するという前代未聞の事態を引き起こした。当時のビットコイン価格を基準にすると、約440億ドルから560億ドルに達する天文学的な金額が誤って割り当てられたことになる。
このエラーにより、一部のユーザーが即座にビットコインを売却したことで、Bithumb内のビットコイン価格が急落するなど、市場の混乱が加速した。金融監督院(FSS)はこの事件をきっかけに、Bithumbの運営システム全般に対する高強度の調査に着手しており、現在も調査が進行中である。裁判所の今回の執行停止決定は、Bithumbがアップビット(Upbit)との市場シェア争いにおいて致命的な打撃を避け、内部統制システムを再整備する機会を得たという点で重要な意味を持つ。


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