eBay、ゲームストップによる555億ドルの買収提案を正式に拒否:「信頼性も魅力もない」
eBayの取締役会は、ゲームストップによる555億ドル規模の非自発的な買収提案を正式に拒否した。取締役会は、今回の提案は信頼性に欠け、株主価値の向上に寄与しないと判断した。
eBay(eBay Inc.)がゲームストップ(GameStop Corp.)による555億ドル規模の非自発的な買収提案を正式に拒否し、企業買収市場に大きな波紋を広げている。2026年5月12日、eBayの取締役会は、ゲームストップのライアン・コーエンCEOが提示した合併案について「信頼できず、魅力もない」との結論を下し、これを受け入れないことを決定した。
今回の決定は、ゲームストップが5月初旬にeBay株1株あたり125ドルを提案して始まった大胆な買収の試みに対する、eBay側の最終回答である。eBayのポール・プレスラー取締役会長は、コーエンCEOに宛てた書簡を通じて、今回の提案が株主価値を損なうリスクが高いことを明確にした。
eBayの取締役会は、ゲームストップの提案を徹底的に検討した結果、当該提案が会社の戦略的方向性と一致せず、財務的な妥当性も不足していると判断した。取締役会は特に、ゲームストップが提示した資金調達計画の不確実性を拒否の主な理由として挙げた。
我々は、ゲームストップ의 提案がeBayの株主に対して実質的な価値を提供できず、提案された取引構造に伴うリスクが潜在的な利益を大幅に上回ると確信している。
ゲームストップが提示した555億ドルの買収価格は、eBayの直近の取引価格にかなりのプレミアムを上乗せした水準であった。提案の核心は、50%の現金と50%のゲームストップ普通株を組み合わせて支払う方式であり、eBayの株主には選択権が付与される予定であった。
不透明な資金調達と市場の懐疑的な視線
ゲームストップは、2026年1月31日時点で保有する約94億ドルの現金および流動資産を初期資金として活用すると明らかにした。残りの資金は、TDセキュリティーズから受け取った200億ドル規模の「高い確信(Highly-confident)」を示す書簡と、自社株の発行を通じて充当するという計画を立てていた。
- 1株あたり125.00ドルの買収価格提案
- 約555億ドルに達する総企業価値評価
- 現金50%とゲームストップ普通株50%で構成された対価支払方式
- TDセキュリティーズによる200億ドル規模の負債調達支援の意向
しかし、eBay側はTDセキュリティーズの書簡が法的拘束力のない単なる意向書に過ぎない点を指摘した。また、ゲームストップの小売部門の売上高が前年比で27%減少するなど、本業の競争力が弱まっている状況で、変動の激しいゲームストップ株を買収対価として受け取ることは非常に危険な賭けであるという分析が支配的だ。
市場の反応もまた、eBay取締役会の懸念を裏付けている。去る5月4日に買収提案のニュースが伝えられた際、eBayの株価は7.4%急騰し市場の期待を反映したが、ゲームストップの株価はむしろ3.4%下落し、資金調達能力に対する投資家の疑念を露呈した。
ライアン・コーエンCEOの今回の動きは、ゲームストップを単なるビデオゲーム小売店から巨大持株会社へと変貌させようとする長期戦略の一環と解釈される。コーエン氏はすでにビットコインを資産ポートフォリオに組み入れるなど、型破りな財務戦略を駆使しており、今回のeBay買収の試みもその延長線上にある。
専門家たちは、eBayの拒否にもかかわらず、ゲームストップが簡単に引き下がるとは見ていない。コーエンCEOがeBayの株主に直接働きかける敵対的買収へと転換するか、提案価格を修正して再攻勢をかける可能性が依然として残されているためだ。



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